熱闘が続く冬季・北京オリンピック。

昨夜行われたスキージャンプ団混合団体...
もう高梨沙羅選手の気持ちを考えると切なすぎてやりきれなくて、何とも言えない気持ちでした。

新種目の今回、日本チームももちろん初代金メダルを目指していたんだと思います。
そして女子の1回目で飛んだ高梨選手が100ｍを超える大ジャンプ！いい滑り出し！と思ってみてました！
しかし、その後男子の佐藤選手が着地した直後だったでしょうか...高梨選手が規定違反のため失格となり得点が無効に。
一気に予選突破も難しい状況になりました。
結果的には他の国でも同様の失格者があったこともあり、ギリギリで予選を通過することはできたのですが、
決勝で2本目を飛ぶ高梨選手を見てたら、もういたたまれななくて...
失格直後に号泣してたとのことだったので、飛ぶ前の姿も悲しげに映ってしまって...

それでも2回目にも見事なジャンプを見せてくれました。
しかし着地後にはうずくまりまた号泣、そしてテレビの前で深くお辞儀をしていました。

他の国からも多数の失格者がでていること、個人戦ではOKだったのに何故？何故試技後に？？とか色々と思うことはありますが、個人戦であれば結果もすべて自分に返ってくるもの。
今回は団体戦だったということが高梨選手の「自分のせいで」と言う気持ちが、見ている視聴者側にも強烈に伝わってきました。
アスリートが身に着けるユニフォームや装具などは、恐らくどの競技でもギリギリのラインで調整しているものだと思っています。
実際に、スキージャンプでの規定違反での失格もまれにあることのこと。
だから、仲間は誰も責めていなくて、小林選手は「いっぱいハグしてあげました」と。

個人戦でもメダルに手が届かず、期待されていただけに高梨選手の中でも葛藤がたくさんあると思いますが、
日本の女子ジャンプをここまで引っ張ってきて注目される競技にしてくれた第一人者であることには間違いないのです。
今はショックが大きいとは思いますが、勝ち負けが全てではない競技のすばらしさを見せてもらえました。
胸を張って誇りをもって帰国してほしいです。